首都圏反原発連合(反原連)は9月9日夜、首相官邸前抗議を行いました。福島第1原発事故から5年半、放射能漏れなど危機的事態が続いているのに、原発再稼働へ暴走する安倍晋三政権に対し、「すべての原発再稼働反対」などの声を突きつけました。
東京都品川区の男性(63)は、高校教員を退職後、福島県で農業をしていましたが、原発事故で東京に避難してきました。「原発なしで、この暑い夏を乗り越えられた。原発を動かす必要はもうない。川内(せんだい)をはじめ原発を止めるため、ここで声をあげ続けたい」
神奈川県真鶴町の男性(74)は「電力会社は、とにかく利益を出そうと原発再稼働にこだわっている。福島原発事故から何も学んでいない。全国の人たちと力を合わせ原発に固執する政治を変えていきたい」といいます。
インド、韓国、ベトナム、バングラデシュ、インドネシアの反核平和活動家が参加。「安全な原発はどこにもない。みなさんの活動に敬意を表したい」とスピーチしました。
この日は、900人(主催者発表)が参加。日本共産党の吉良よし子参院議員も参加し、国会正門前で抗議の声をあげました。
(「しんぶん赤旗」2016年9月11日より転載)