来日中のブルカルテル・スイス大統領は2月6日、東京都内の日本記者クラブで記者会見し、脱原発に向けた代替エネルギー確保策について「スイスの電力は現在、60%が水力、35%が原子力だが、可能なら水力を発展させていきたい」と述べ、水力発電の強化に期待を示しました。スイスは国土の大部分がアルプス山脈の山地。
スイスは、東京電力福島第1原発事故を受けた2011年9月、国内五つの原子炉を34年までに稼働停止させる脱原発を決めました。大統領は「欧州の北部では風力、南部では太陽光、中央に位置するスイスはアルプスを生かした水力」と語り、全欧で協力し再生エネルギーを分担する案もあると紹介しました。
(時事)