日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 大分「伊方とめる会」結成・・9月めど運転差し止め訴訟へ

大分「伊方とめる会」結成・・9月めど運転差し止め訴訟へ

「伊方原発をとめる大分裁判の会」を結成し、記者会見する原告団長の松本文六さん(左から2人目)(写真=大分合同新聞=引用は、山本雅彦)
「伊方原発をとめる大分裁判の会」を結成し、記者会見する原告団長の松本文六さん(左から2人目)(写真=大分合同新聞=引用は、山本雅彦)

 四国電力が7月下旬にも再稼働を狙う伊方原発(愛媛県伊方町)の運転中止を求めて、伊方から豊後水道を挟んで最短45キロにある大分県の住民が7月2日、「伊方原発をとめる大分裁判の会」を立ち上げました。6月末に同原発3号機の運転差し止めを求める仮処分を大分地裁に申し立てた住民を支援するとともに、広く県内に原告を募り、9月をめどに伊方原発全機の運転差し止めを求める訴訟を起こします。

 大分市で行われた結成総会には約70人が参加し、満席。すでに50人以上が原告に加わり、39人の弁護団が結成されたことなどが報告されました。

 原告団共同代表に選出された松本文六さん(医師)は、伊方原発近くには国内最大級の活断層「中央構造線断層帯」が走り、熊本・大分地震の影響も懸念されていると指摘。

 「重大事故から住民の命と暮らしを守る裁判です。多くの県民に応援していただきたい」と決意を語りました。

 子どもを連れて参加した大分市の女性(42)は「福島原発事故も核廃棄物の処理も未解決。避難経路や方法も確立されていない。こんな無責任は許されない。私も原告に加わる」と話しました。伊方原発をめぐっては、広島、松山の両地裁でも運転差し止めを求める訴訟、仮処分の申し立てが起きています。

(「しんぶん赤旗」2016年7月4日より転載)