日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 伊方3号機に核燃料・・来月26日にも四国電、再稼働狙う & 四電前で、「とめる会」が抗議

伊方3号機に核燃料・・来月26日にも四国電、再稼働狙う & 四電前で、「とめる会」が抗議

伊方3号機に核燃料・・来月26日にも四国電、再稼働狙う

四電 伊方原発3号機の核燃料貯蔵プール(写真=四国新聞より=引用は山本雅彦)
四電 伊方原発3号機の核燃料貯蔵プール(写真=四国新聞より=引用は山本雅彦)

 四国電力は6月24日、伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の原子炉に核燃料を搬入する作業を始めました。27日までに全157体を入れる予定。搬入後、原子炉を起動するための設備を点検し、早ければ7月26日に再稼働をねらっています。

 伊方原発の近くには日本最大級の「中央構造線」が通り、熊本地震との関連も指摘され、地元住民などから再稼働中止を求め抗議の声が上がっています。

 核燃料157体のうち16体は、使用済み燃料を再処理したウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料で、3号機はMOX燃料を使ったプルサーマル発電を行う予定。

 伊方3号機は2011年4月、定期検査のため停止。原子力規制委員会は15年7月、新規制基準を満たしていると判断。最終手続きの使用前検査が進められています。

 原発から5〜30キロ圏の住民に屋内退避を強いる避難計画の矛盾が今回の熊本地震でいっそう明らかになったのにもかかわらず、実効性がなんら検証されないままです。周辺住民らは再稼働の差し止めを求め、広島、松山両地裁に仮処分を申し立てています。

(「しんぶん赤旗」2016年6月25日より転載)


 

四電本部前 「とめる会」が抗議・・“福島事故”未解明なのに

 四国電力が7月下旬に伊方(いかた)原発(愛媛県伊方町)3号機の再稼働に向けて核燃料を装填(そうてん)しようとしている問題で、伊方原発をとめる会は6月23日、松山市の四電原子力本部前で抗議しました。約60人が参加して市民団体代表や日本共産党の田中克彦県議らが次々とリレートークし、「核燃料装填やめよ」「再稼働許すな」と訴えました。24日から装填される核燃料にはMOX燃料が含まれ、国内唯一のプルサーマル発電が行われます。

 とめる会の須藤昭男共同代表は「福島事故から5年、福島はまったく変わっていない、原因も解明されていない。この悲しい現実を前に、核燃料装填は絶対に許すわけにはいかない」と訴えました。

(「しんぶん赤旗」2016年6月25日より転載)