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葛尾・川内両村で避難解除・・福島居住制限区域で初

 東京電力福島第1原発事故で全村避難していた福島県葛尾村(かつらおむら)で、帰還困難区域を除く大半の地域の避難指示が6月12日に解除されました。放射線量が比較的高い居住制限区域の解除は初めて。

 葛尾村で今回解除される区域の人口は418世帯1347人(6月1日時点)。生活の不便さなどから、解除後、すぐに村へ戻る人は一部にとどまるとみられます。

 葛尾村では、帰還困難区域を除いて、除染が一巡したことを受けて昨年8月末に解除に向けた準備宿泊が始まっていました。今月7日時点で53世帯126人が登録しています。帰還困難区域の人口は1日時点で33世帯119人。

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 同県川内村の一部でも継続されていた避難指示が14日に解除され、全域が避難対象から外れます。同村では2014年10月に避難指示解除準備区域の避難が解除されましたが、居住制限区域だった2地区は解除準備区域に変更された上で、避難指示が続けられていました。

 今回解除対象の同村荻、貝の坂地区の人口は19世帯51人(今月1日時点)。

 政府は17年3月末までに帰還困難区域を除き避難指示を全て解除する方針を示しており、同県南相馬市の一部でも今年7月12日の解除が決まっています。

(「しんぶん赤旗」2016年6月14日より転載)