「第41回全国公害被害者総行動」の参加者は6月2日、東京都千代田区の東京電力本店前で「怒りの東電前行動」にとりくみました。
東電福島第1原発事故から5年3カ月。強い日差しのなか、横断幕やのぼりを手に「全面賠償に応じよ」「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ」「廃炉を決断しろ」などと口々に訴えました。
「原発なくせ、完全賠償をさせる福島県北の会」の岩渕好位(よしたか)さん(68)は「東電や政府の対応はひどい。原発事故の賠償を早く打ち切り、事故がなかったかのようにしたいんじゃないかという態度が露骨に出ている」といいます。
首都圏建設アスベスト訴訟東京原告団の吉田重男代表(73)は「私たちは国や製造元に謝れ、償え、補償しろ、と訴えてきた。アスベストも原発も国民に危ないと知らせないで進められてきた。東電は企業のトップである責任を自覚し、原発推進はやめるべき」と話しました。
太鼓やトランペット演奏で盛り上げ、参加者が心を通わせあう場面もありました。
各省庁と経団連や電気事業連合会などに申し入れました。行動終了後、環境省前でさらに運動をすすめようと唱和しました。
(「しんぶん赤旗」2016年6月3日より転載)