国と東京電力に原状回復と損害賠償を求めた「元の生活をかえせ・原発被害いわき市民訴訟」の第17回口頭弁論が5月23日、福島地裁いわき支部(島村典男裁判長)で開かれました。
裁判官が交代したことから更新弁論が行われ、原告と被告それぞれがこれまでの主張の要旨を陳述。原告側は代理人4人と伊東達也原告団長が意見陳述しました。
伊東団長は「これまで原告30人が意見陳述し、いわき市民の受けた極度の恐怖、狂わされた生活、将来への健康不安などについて具体的に述べています。この陳述記録に目を通していただきたい」とのべ、「原告の問題提起に真摯(しんし)に向き合った審理をしていただき、歴史に耐えられる判断を心から求めます」と陳述しました。
訴訟迅速化のため裁判官増員求める
原告団は同日、裁判官、書記官の増員などを求める919人分の建白書を福島地裁いわき支部に握出しました。
建白書は、地裁いわき支部で東京電力福島第1原発事故関連の訴訟が多数開かれていることから訴訟の迅速化を図るために裁判官などの増員を求めています。
JRいわき駅前で勝利判決を求める集会を開き、約150人が参加しました。裁判所までデモ行進しました。
(「しんぶん赤旗」2016年5月24日より転載)