東京電力は2月16日、福島第1原発で放射性物質を含む汚染水を保管しているタンク群を囲むせきから漏水しているのが確認されたと発表しました。せき内の水にはストロンチウム90が1リットル当たり23ベクレル含まれており、漏えい量は最大19・2トンと推定されるといいます。東電は、せき内の水の暫定排出基準値を同10ベクレル未満と定めていますが、これの2倍以上の濃度のストロンチウム90が含まれます。
東電によると、16日午前9時15分ごろ、協力企業の作業員が4号機原子炉建屋西側の夕ンク群の一つのせきで漏水しているのを発見しました。漏えい箇所はせきの継ぎ目など計7カ所に及び、漏れた水は地面に染み込みました。漏えいの原因は調査中だといいます。