高浜の差し止め 5月10日異議審・・大津地裁
関西電力高浜原発3、4号機(福井県)の運転差し止めを命じた大津地裁の仮処分決定を不服として関電が申し立てた保全異議について、同地裁は4月5日までに、5月10日に第1回審尋を開くことを決めました。住民側弁護団と関電への取材で分かりました。
審尋は仮処分決定を出した山本善彦裁判長が担当します。住民側弁護団によると、関電は決定の不当性を主張する書面を新たに提出しました。住民側も反論の書面を出す方針。
関電は仮処分の執行停止も申し立てています。高浜3、4号機は停止中で、異議や執行停止が認められない限り再稼働できません。
(「しんぶん赤旗」2016年4月6日より転載)
伊方3号 使用前検査・・7月下旬の再稼働狙う
原子力規制委員会は4月5日、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)で、再稼働に必要な使用前検査を始めました。トラブルなく進めば6月下旬に核燃料を入れ、7月下旬に原子炉を起動する予定といいます。新規制基準の施行後、使用前検査を受けるのは九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)、関西電力高浜原発3、4号機(福井県)に続き5側目。
四国電によると、検査対象は約50項目で、原子炉を安全に起動するための設備や機器が正しく機能するかなどを確認します。検査期間は最終確認も含め約4カ月半で、8月中旬に営業運転へ移行する計画。再稼働には他に、原発の運転や事故時の対応手順などを記した保安規定の認可も必要です。
規制委は昨年7月、伊方3号機が新規制基準に適合すると判断。同10月に愛媛県知事と伊方町長は再稼働に同意しています。
(「しんぶん赤旗」2016年4月6日より転載)