東北電力は３月29日、女川原発（宮城県）と東通原発（青森県）の全４基で、中央制御室の床下を中心にケーブル敷設の不備が計２１８件あったと発表しました。原発の新規制基準は火災対策として、ケーブルは緊急停止などに関連する安全系とそれ以外を分離するよう求めていますが、分離板が損傷していたり、ケーブルが混在したりしていました。

　内訳は、分離板の損傷が計１７７件、混在が計41件。東北電は「難燃性のケーブルを使用しており、安全性に問題はない」（増子次郎常務）と説明しています。

　女川原発は既に不適切な敷設を直し、東通原発も９月までに改善するとしています。

　昨年１２月に女川３号機と東通１号機でケーブル敷設の不備が見つかり、東北電は女川１、２号機を加えた全４基を対象に調べていました。

（「しんぶん赤旗」2016年3月30日より転載）