中国電力による上関(かみのせき)原発建設計画(山口県上関町)の白紙撤回を求める「上関原発を建てさせない山口県民大集会」が3月26日、山口市で開かれました。上関原発を建てさせない県民連絡会が主催し、約2000人が参加。「いらんちや原発」と声を上げデモ行進しました。
共同代表の那須正幹氏(児童文学者)清水敏保氏(上関原発を建てさせない祝島=いわいしま=島民の会代表)、田川章次氏(弁護士)があいさつ。
那須氏は、中電による埋め立て免許延長申請の可否判断を引き延ばす県を批判し「臭いものはもとから絶たないといけない。それは安倍政権をぶっつぶすことで、参院選で山口から原発イーを掲げる議員を出すことが第一歩になる」と強調。清
水氏は「中電も県も国も締めていない。34年となる祝島のたたかいは高齢化で容易ではないが、今日を契機に計画をなくすまで頑張りたい」と述べました。
福島県飯舘(いいたて)村の酪農家・長谷川健一氏が原発事故で放射能に汚染された村の現状や、原発再稼働を進める国への怒りを語りました。「放射能災害は全てをバラバラに破壊する。山口の人にわれわれのような思いをしてほしくない。反対の声を上げ続けて」と訴え、大きな拍手が送られました。
参加した市内の男性(66)は「現地の人だからこそ語れる長谷川さんの話が胸に響いた」と話しました。
日本共産党の春名なおあき参院比例候補、松田一志選挙区候補も参加しました。
(「しんぶん赤旗」2016年3月27日より転載)