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震災関連自殺23人に・・15年、福島が4人増の19人

 東日本大震災に関連した2015年の自殺者が、前年から1人増えて23人だったことが3月20日までに、内閣府と警察庁のまとめで分かりました。岩手が前年と同じ3人、宮城は3人減の1人。一方、福島は4人増の19人。

 仮設住宅で遺体が見つかったり、原発事故で避難していたり、自宅が津波で大きな被害を受けるなどした自殺者を「震災関連」と定義し、11年6月から集計。15年までに9都府県で計162人おり、福島が約半数の80人を占めました。

 年代別では70代が7人、60代が5人、40代と80歳以上が各4人でした。無職が多く、年金・雇用保険生活者が10人、主婦と学生が各1人など。遺書や遺族の証言から推定できた動機(三つまで計上)は、健康問題が13人、家庭問題6人、経済・生活問題2人でした。

 一方、昨年の自殺者の総数(確定)は5・5%減の2万4025人。減少は6年連続となり、20〜70代で前年を下回りました。

(「しんぶん赤旗」2016年3月21日より転載)