【台北=時事】東京電力福島第1原発事故から5年となるのに合わせ、台湾の4都市で3月12日、反原発デモが行われました。台北市では雨が降る中、約7000人(主催者発表)の参加者が街を練り歩きました。
台湾では福島事故後、反原発世論が高まり、国民党の馬英九政権は2014年4月に台北郊外の第4原発の建設凍結を決めました。デモ参加者は「稼働中の原発3ヵ所の即時廃炉」や「第4原発の建設中止」を訴えました。
5月に総統に就任する蔡英文(さいえいぶん)氏が主席を務める民進党は2025年までの脱原発社会実現を目指しており、蔡氏は12日のフェイスブックで改めてこの方針を主張しました。
(「しんぶん赤旗」2016年3月14日より転載)