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原発ゼロしかない 全国各地で行動・・北海道、福井、滋賀、和歌山、福岡

北海道・・みんなで原発止めましょう

集会後のパレードで「原発やめよ」とアピールする人たち=3月13日、札幌市(写真=北海道平和フォーラムのHP寄り=引用、山本雅彦)
集会後のパレードで「原発やめよ」とアピールする人たち=3月13日、札幌市(写真=北海道平和フォーラムのHPより=引用、山本雅彦)

 「原発事故から5年フクシマを忘れない!さよなら原発北海道集会」が3月13日、札幌市内で開かれ、全道各地から900人が参加しました。開会前から続々と市民が訪れ、会場に入りきれずロビーにも人があふれるほどの熱気となりました。

 主催者あいさつした麻田信二道生協連会長理事は「『安全、安い、クリーン』という原発推進のスローガンはすべてうそとわかったのだから、泊原発の再稼働は許してはならない」と訴えました。

 小野有五北大名誉教授は、原子力規制委員会の問題点を指摘。西尾正道国立北海道がんセンター名誉院長は、福島事放による放射能健康被害の現状と課題について報告しました。

 福島県伊達市から札幌市に自主避難している宍戸隆子さんは「原発事故は私たちから多くのものを奪いました。二度と同じ思いをする人を出してはなりません。みんなで原発を止めましょう」と呼びかけました。

 参加者は集会後、「原発はやめよ」「再稼働反対」などと市民にアピールしながら市内中心部をパドードしました。日本共産党の畠山和也衆院議員も参加しました。

 

福共・・全廃炉にする時代に入った

 原発が集中立地する福井県で13日、「さよなら原発福井県集会2016in小浜〜3・11メモリアルアクション原発のない福井へ〜」(実行委員会主催)が開かれました。福島原発事故発生の翌年から毎年開催し、今年は小浜市文化会館に約600人が結集。集会後は

 フクシマを忘れるな」と訴えてパレードしました。

 関西電力高浜原発3、4号機(同県高浜町)には、9日に大津地裁が運転差し止めを命じる仮処分決定を出しました。今回の仮処分申し立て人弁護団の笠

原一浩弁護士は「日本史上初めて司法判断により運転中の原発が停止した」と強調。実行委の申嶌哲演共同代表は「動乱期に入っている地震列島で老朽原発の再稼働、延命を図り、新たな核のごみを増やし、子孫に深刻なつけを残すことは許されない」と訴えました。

 リレートークで、高浜町の東山幸弘さん(69)は「今回の裁判ではっきりした。日本の原発はとめる時代から、すべて廃炉にする時代に入った」とのべました。日本共産党の北原武道若狭町議は「避難計画をつくったというが、中身は、張り子の虎だ」とのべました。

 

滋賀・・「放射能からびわ湖守ろう」

 滋賀県大津市で13日開かれた「原発のない社会へ 2016びわこ集会」には1500人が参加しました。

 9日に大津地裁で高浜原発3、4号機の運転禁止仮処分決定を勝ち取った井戸謙一弁護団長は「史上初めて司法の力で現実に動いている原発が止まりまし

た。全国で『原発ゼロ』を希求しているたくさんの人たちの力のたまものです」と報告。会場から大きな拍手が湧き起こりました。

 藤澤直広日野町長、村西俊雄前愛荘(あいしょう)町長が連帯のあいさつを行い、三日月大造知事、福家英明三井寺(みいでら)長吏らがメッセージを寄せました。福島県南相馬市から大津市に避難している青田勝彦さん(74)が訴えました。

 参加者は「放射能からびわ湖を守ろう」とのアピールを採択した後、市内をパレード。高浜原発の30キロ圏内に市の一部が入る高島市から参加した木原茂喜さん(28)は「すべての原発の廃炉をめざして頑張りたい」と語りました。

 

和歌山・・「行動によって道切りひらく」

 原発ゼロを訴える集会・デモが13日、和歌山市と和歌山県田辺市で実施されました。

 和歌山市での「原発ゼロヘ和歌山アクション」には600人が参加。主催者あいさつした金原徹雄弁護士は「5年前、反原発の集会であいさつするなど夢にも思わなかった。自分たちのことだと胸に思いをはせよう」と訴えました。講演した「希望の牧場・ふくしま」の吉澤正巳氏は、被ばくした牛330頭を「生きた証拠だ」と育て続けていることを報告。「戦争の時代も、原発の時代も乗り越えて生きていく。行動によって道を切り開こう」と呼びかけました。

 参加者らは集会後、再稼働反対などを訴え市内を行進。関西電力和歌山支店前で金曜行動を続ける西郷章さん(69)は「大津地裁の勝利に勢いをつけ、希望を持って関電前に立ち続ける」と決意を表明しました。田辺市での「原発ゼロ!田辺・西牟婁(むろ)アクション」には150人が参加しました。

 

福岡・・なくす運動を強めていこう

 北九州市で、原発の再稼働を直ちにやめさせようと「さよなら原発!北九州集会」(主催=同集会実行委員会)が13日、小倉北区で開かれました。青年、女性、労働組合員ら総勢2500人がつどいました。

 「さよなら原発!北九州連絡会」の棚次奎介代表世話人(北九州市立大学名誉教授)は主催者あいさつで、「一致団結して原発をなくす行動を、さらに強めていこう」と力を込めました。

 七つの団体の各代表が舞台上に登壇。その中で、市内の青年でつくる「FYMKita9」の大学生、崔(さい)春海さん(21)は「昨年夏以降、原発の恐ろしさ、理不尽さを知った。自分なりに声を上げ、できることから行動していきたい」と決意を語りました。

 「平和をあきらめない北九州ネット」代表の服部弘昭弁護士は「安心して生活できる、原発のない国づくりに向けて、ともに力を合わせていこう」とよびかけ、有志でつくる「原発さよなら四国ネットワーク」の井出久司氏(45)が出席し、伊方原発をめぐる現状を説明しました。

 日本共産党の、しばた雅子参院福岡選挙一区候補と田村貴昭衆院議員も参加しました。

(「しんぶん」赤旗2016年3月14日付けより転載)