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避難なお17万4000人超・・「震災関連死」3407人

 東日本大震災から5年。警察庁によると、(2016年)3月10日現在の死者数は12都道県の1万5894人。岩手、宮城、福島各県を中心に2561人が今も行方不明です。復興庁によると、震災後の傷病悪化による「震災関連死」は3県で3352人。約6割を福島県が占めます。全国で3407人です。

 避難者は全国で17万4471人(2月12日現在)。県外への避難は福島が4万3139人、宮城が6396人、岩手が1454人となっています。

 プレハブの仮設住宅で暮らす人は福島が1万8322人(2月末時点)、岩手が1万6223人(同)、宮城が2万3673人(1月末時点)となっており、計5万8218人となっています。完成した災害公営住宅は1万4028戸。計画総数の47・5%にとどまっており、建設の遅れが依然として続いています。

 福島第1原発では、放射能汚染水が増加。1日500トン規模の汚染水が新たに発生しています。5年がたつ現在も溶け落ちた核燃料の状態を把握できておらず、「収束」とはほど遠い状況です。

 楢葉町などで、政府は避難指示を解除したものの、ほとんどの住民が帰還できる状況にありません。避難指示の解除と一体で、補償の打ち切りが進められています。

(「しんぶん赤旗」2016年3月11日より転載)