高浜原発4号機(福井県高浜町)の度重なる事故を受け、日本共産党の近畿2府4県の参院選挙区候補は7日、高浜原発4号機の相次ぐ重大事故に強く抗議し、4号機の再稼働中止と3号機の運転停止を求めて関西電力に申し入れました。
申し入れには、わたなべ結(大阪)、金田峰生(兵庫)、大河原としたか(京都)、佐藤こうへい(滋賀)、いずみ信丈(奈良)、坂口多美子(和歌山)の各候補が参加。大門みきし参院議員・比例候補と各候補による連名の申し入れ書を提出しました。
高浜原発4号機は、先月(2月)20日に放射能汚染水が漏えいし、同29日には原子炉が緊急停止しました。
申し入れ書は、事故は関電の安全軽視、再稼働優先の姿勢がもたらしたものであるとし、▽4号機の事故原因を徹底調査し、全容を公表する▽4号機の再稼働を中止し、すでに稼働している3号機の運転を停止する▽運転期間が40年を迎える1、2号機の運転期間廷長の申請を撤回し、ただちに廃炉を決断する▽関電の安全軽視の姿勢は際立っており、全原発から撤退することを求めています。
各候補は「原発事故が起きても住民は逃げられない。再稼働は無責任で道理もない」「汚染水漏れの事故で申し入れをした直後に、原子炉が緊急停止した。何も安全確保はされていない。再稼働を中止し、稼働している原発も停止すべきだ」と訴え、申し入れを真摯(しんし)に受け止めるよう求めました。
(「しんぶん赤旗」2016年3月8日より転載)