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東電福島第1原発 この1週間・・関連会社の50歳代男性 意識不明

■2月22日 汚染水対策として1〜4号機の周囲の土壌を凍らせる凍土遮水壁(陸側遮水壁)について、東京電力は、山側の一部を凍結せずに運用する認可申請書を原子力規制委員会に提出しました。凍土壁は今月9日、凍結に必要な工事が完了しており、規制委が認可すれば東電は運用を始めます。23日には、設置された配管と、円筒状の冷凍機を収めた施設(写真=代表撮影)が、報道関係者に公開されました。

■同日 入退域管理棟の防護装備脱衣所付近で、関連会社の50歳代の男性作業員が倒れているのが発見されました。意識はありませんでした。救急医療室で医師が、緊急搬送の必要があると診断し、救急車とドクターヘリで、いわき市内の病院に搬送されました。男性は、タンクの設置作業にあたっていました。

■同日 ホット試験中の雑固体廃棄物焼却設備の排ガス冷却器の点検口で水の滴下が見つかった問題で、部品の欠損・損傷が原因だったと東電が明らかにしました。施工時の確認が不足していたといいます。10日に滴下が見つかったB系は部品交換を終え、23日に試験を再開。13日に滴下が見つかったA系も部品交換を進めています。3日中に運用開始予定です。

■2月23日 2号機海側の護岸地下水の全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)が、1リットル当たり6万3000ベクレルに。この地点の過去最高値を更新しました。

(「しんぶん赤旗」2016年2月29日より転載)