原子力規制委員会の田中俊一委員長は2月13日、東京電力福島第1原発を視察しました。汚染水の増加抑制策として1〜4号機建屋周囲の土壌を凍らせ、地下水の流入を減らす凍土遮水壁も視察しましたが、「少しばかり氷が入るのを減らしたからといって、汚染水問題は解決しない。あまり関心はない」と述べました。
田中委員長は「処理した水は海に捨てるという持続性のある形をつくらないと、廃炉は進まない」と述べ、汚染水の放射性物質を減らした上で海に放出するよう改めて求めました。第1原発を視察後、福島県楢葉町で記者団に語りました。
(「しんぶん赤旗」2016年2月14日より転載)