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丸川環境相・・「年間被ばく1ミリシーベルト根拠ない」

 丸川珠代環境相が、東京電力福島第1原発事故による放射性物質の除染で、国が長期目標として定める年間被ばく線量1ミリシーベルトについて「何の根拠もない」と発言していたとして、2月9日の衆院予算委員会で追及されました。民主党の緒方林太郎議員が質問しました。

 問題の発言は、丸川環境相が7日、長野県松本市で講演した際に「『反放射能派』と言うと変ですが、どれだけ下げても心配だという人は世の中にいる。そういう人たちが騒いだ中で、何の科学的根拠もなく時の環境大臣が決めた」と語ったというもの。8日付で信濃毎日新聞が報じました。

 丸川氏は9日の国会答弁で「こういう言い回しをした記憶はない」としつつも、除染だけで1ミリシーベルトを達成するのは無理だとの認識を述べました。その上で、「誤解を与えたならば、言葉足らずだったとおわびする」と陳謝しました。

 年間被ばく線量を1ミリシーベルトとした長期目標は、福島第1原発の事故後、国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に基づき政府が定めたもの。

(「しんぶん赤旗」2016年2月10日より転載)