昨年の10月〜12月に行われた原発の保安検査で、10件の保安規定違反があったことが2月3日の原子力規制委員会で報告されました。うち関西電力で6件あり、3号機が再稼働した高浜原発で4件見つかりました。
高浜原発では、70人配置するとしている緊急時対策要員の在席状況の確認結果が記録として残っていなかったことや、再稼働に向けて認可された保安規定の施行(2015年10月16日)までに定めていなければいけない手順書など計37件が定められていなかったことが判明しました。
また、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」では、非常事態の一部の判断と対応について請負会社の職員を充てながら、契約などに定めていないことなどが判明しました。
違反のあった10件はすべて違反の中で最も軽い「監視」と判断されました。
(「しんぶん赤旗」2016年2月4日より転載)