【ニューデリー=時事】インド外務省は2月26日、南部タミルナド州にあるクダンクラム原子力発電所3、4号機の増設について、近くロシア側と合意に達するとの見解を示しました。両政府は2007年に増設で基本合意しましたが、原発事故時の損害賠償や契約金などをめぐって折り合わず、協議を重ねていました。
シン外務次官は記者会見で「(増設計画は)繊細な問題だが、ロシア側と協議している。近く合意文書に署名できるだろう」と発言。インド国営原子力発電公社(NPCIL)関係者も時事通信の取材に「ロシアとの間で、ほぼ全ての問題が解決した」と語りました。
クダンクラム原発1号機(100万キロワット)は住民や活動家の反対運動に遭うなどして稼働が延期されましたが、今年4月から商業運転が始まる見通し。2号機も早ければ14年中に稼働します。