滋賀県(三日月大造知事)は1月25日、関西電力(八木誠社長)と高浜原発(福井県高浜町)に関する「原子力安全協定」を締結しました。
協定は、異常時における連絡などを定めていますが、再稼働時の同意権など立地自治体並みの権限はありません。高浜原発の30キロ圏内に一部地域が入る滋賀県高島市(福井正明市長)は同日、滋賀県との間で情報連絡のための確認書を締結しました。締結式が行われた県公館前では、「福井原発訴訟(滋賀)を支える会」の人たちなど約60人が「高浜原発の再稼働反対」と抗議の声をあげました。日本共産党の佐藤こうへい参院滋賀選挙区候補が参加しました。
福井原発訴訟(滋賀)原告団長の辻義則さん(68)=滋賀県長浜市=は「協定は再稼働ありきで不当なものだ。これまでの三日月知事の『多重防護体制が確立されておらず、再稼働を容認できる環境にない』という発言に反し、締結でゴーサインを出すのはおかしい」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2016年1月26日より転載)