「福井から原発を止める裁判の会」(中嶌哲演=なかじま・てつえん=代表)は1月16日、福井市内で会見を行い、関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止めを求めて3月11日に福井地裁に提訴すると発表。同日、先に開かれた同会の臨時総会では、住民運動と連携して運動をすすめるため、多くの人に原告になってもらうことを確認しました。
高浜3、4号機をめぐっては、福井地裁(林潤裁判長)が昨年12月24日、再稼働差し止め仮処分を取り消したため、住民側が1月6日、名古屋高裁金沢支部に抗告しています。
中嶌代表は会見で、「処理処分の方法が発見されていない『死の灰』を、どんどん生成・蓄積していく問題を不問に付す再稼働など認められない」(赤旗1月17日付け)と訴えました。また、3月11日の提訴日に込めた思いを「福島を絶対忘れない、風化させない。これを棚上げした運動はありえない」(同)と強調しました。
また、臨時総会で嶋田千恵子事務局長は、「仮処分裁判は非公開で裁判官の顔も見ることができなかった。私たちは傍聴可能な住民監視の法廷で、多くの住民の声を直接裁判官に訴えたい」と語りました。
(2016年1月17日、山本雅彦)