首都圏反原発連合(反原連)は1月15日夜、首相官邸前抗議行動を行いました。福島第1原発事故は収束の見通しもたたず、被害が深刻化しているのに、高浜原発(福井県)などの再稼働に突き進む安倍晋三政権。「原発が国を滅ぼすことは明らかだ。再稼働なんてもってのほか」との声もあがりました。
厳しい寒さのなか、1100人が参加(主催者発表)。「国民の声を聞け!」などのプラカードを掲げ、色とりどりのペンライトを揺らしながら、ドラムのリズムに合わせ、「再稼働反対」「原発やめろ」「安倍はやめろ」などとコールしました。
川崎市の女性(69)は、原発事故を目の当たりにして、事故前に原発反対という声を明確に示してこなかった後悔が行動の原点と話します。「どんなに人数が少なくなっても反対の声をあげ続けることが大切です」
東京都練馬区の女性(68)は、1時間かけて電車を乗り継ぎ毎週参加しています。「人の命よりも金もうけを優先する政治が許せない。原発輸出も金もうけのため。安倍政権には退陣してもらいたい」
埼玉県から8カ月の娘を連れて初めて参加した女性(35)は言います。
「安倍首相は復興とはほど遠い福島の現状を直視しようとせず、原発を動かそうとするなんておかしい。この子の未来には原発はいりません。ここでもらったエネルギーで地元でも行動していきたい」
日本共産党の池内さおり、藤野保史の両衆院議員が国会正門前でスピーチしました。
(「しんぶん赤旗」2016年1月16日より転載)