原子力規制委員会は12月25日、北海道電力泊原発(北海道泊村)の新規制基準適合性審査の会合を開きました。
規制委の石渡明委員は、北海道電が見直して提出した、耐震設計の目安となる基準地震動(想定される地震の揺れ)について「おおむね妥当な検討がされた」と述べ、了承しました。最大加速度は、申請時の550ガル(ガルは加速度の単位)から620ガルに引き上げます。
北海道電はこの日、敷地周辺の活断層について震源断層の上端の深さを申請時より浅く設定するなどで見直した4ケースを追加して合わせて9ケースの基準地震動を提出。2004年の北海道留萌支庁南部地震の観測記録にもとづいた「震源を
特定せず策定する地震動」の場合が最大の620ガルになっています。
泊原発の地震・津波関係の審査では、敷地内の破砕帯(断層)評価や、地盤・斜面の安定性、火山影響評価などが残っています。
(「しんぶん赤旗」2015年12月26日より転載)