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「満身の怒り」抗議・・高浜再稼働に福井県知事同意/福井県庁

抗議・申し入れを行う参加者ら=12月22日、福井県庁
抗議・申し入れを行う参加者ら=12月22日、福井県庁

 「満身の怒りを込めて抗議します。同意撤回を求めます」——。福井県の西川一誠知事が12月22日、関西電力高浜原発3、4号機(同県高浜町)の再稼働に同意を表明したことに対し、県庁前では同日、再稼働に反対する人たちが抗議の宣伝活動を行いました。

 集まった人たちは「原発再稼働ストップ」のプラカードや、横断幕などを掲げてアピールし、順番にマイクを握り訴えました。

 平日の昼休み時間帯に欠かさず原発再稼働への抗議行動を続けている石森修一郎さん(68)=坂井市=は「(西川知事は)県民への説明責任を果たしているといえるのか。理解を得る努力をしているか」と厳しく問い、県民への説明会さえ開かない怠慢さに憤りを表しました。

 原発が集中立地する嶺南(れいなん)地域で活動する宮崎治宇蔵・日本共産党嶺南地区委員長は「二度とフクシマを繰り返すな。これは若狭(わかさ)に住む者の切実な訴えです」と強調しました。

 最近のマスコミ世論調査では、県内の敦賀、美浜の嶺南2市町と嶺北地域で再稼働「反対」が52%を占めています。

 佐藤正雄県議は、「もう動かすな原発!福井県民署名」が30万人分近く集まったことにもふれ、「県内の理解は他の地域より進んでいるという西川知事の認識はとんでもない」と批判しました。

 日本共産党県委員会は抗議文を、原発問題住民運動県連絡会は再稼働同意の撤回や県民説明会の申し入れ書を県に提出。応対した野路博之・原子力安全対策課長に手渡しました。

(「しんぶん赤旗」2015年12月23日より転載)