関西電力が目指す高浜原発3、4号機の再稼働と使用済み核燃料中間貯蔵施設の建設計画について12月22日、日本共産党の大河原としたか参院京都選挙区候補(弁護士)、府議団(前窪義由紀団長)、府内各議員団が、再稼働の中止と中間貯蔵施設の建設計画の方針からの撤退を、京都府と関西電力にそれぞれ申し入れました。
京都府への申し入れでは大河原氏があいさつ。すでに高浜町長・町議会と福井県議会が再稼働に同意で、午前中に福井県の西川一誠知事が容認し、地元同意手続きが完了したことに触れ、福井地裁の運転差し止めの仮処分が覆れば関西電力は直ちに再稼働を強行する構えだとして「住民を守る基本吋な立場で京都府から反対の声を上げていただきたい」と話しました。
前窪氏は申し入れ書を手渡し「福島原発事故の状況をみれば、原発というものは事故があればまったく制御できない。その中で再稼働はとても認められない」と強調しました。
同席した野村健南丹市議、搗頭(つきがしら)久美子綾部市議、宇都宮綾宮津市議らは、実効性のない避難計画や住民への配慮に欠ける説明会などを指摘し、疑問や不安に答えないまま再稼働を強行することは許されないと述べました。
小林裕明危機管理監、府民生活部の松村嘉文防災・原子力安全課長が対応し、小林氏は「住民の不安を払拭(ふっしょく)し、安心・安全を求めていきたい」と話しました。
関西電力への申し入れの後、大河原氏らは京都駅前で原発再稼働反対の宣伝を行いました。
(「しんぶん赤旗」2015年12月23日より転載)