福島労働局は11月20日、2011年3月の東京電力福島第1原発事故以降、今年(2015年)9月30日までの間、廃炉作業を行っている事業者の労働関係法規の違反事例が656件あったと発表しました。
労働局が調査した延べ724事業者のうち、半数以上の延べ409事業者が違反していました。656件のうち406件が労働条件に関する違反、250件が安全衛生関係の違反でした。
具体的には、割増賃金の未払いや労使協定を締結せずに時間外労働をさせた事例のほか、作業員が線量計を正しい位置に着けずポケットに入れたりしていたケースなどがありました。
(「しんぶん赤旗」2015年11月22日より転載)