日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > “福島に生きる”自然エネルギーが一番・・県地球温暖化防止活動推進員 熊井利治さん(65)

“福島に生きる”自然エネルギーが一番・・県地球温暖化防止活動推進員 熊井利治さん(65)

 「自然エネルギーが一番」と話す熊井利治さん
「自然エネルギーが一番」と話す熊井利治さん

 福島県石川町で塗装業を営む有限会社クマイ社長の熊井利治さん(65)は、福島県地球温暖化防止活動推進員です。

 ■みんなリーダー

 推進員は、地球温暖化対策推進法に基づく活動を行います。地球温暖化の現状や地球温暖化対策の重要性について住民の理解を深める活動や、日常生活に関する温室効果ガスの排出の抑制のための措置について調査し、住民に指導や助言、情報提供などをします。

 2014年7月現在、46の道府県および7市で6842人の推進員が活発な活動を行っています。

 熊井さんが推進員を引き受けたのは「地球環境保全は″待ったなし″。遮熱・断熱塗装で役立てられれば」と思ったからです。

 遮熱・断熱塗料を使って施工するとコスト高になるものの、冬は暖かく、夏は涼しく、「室内温度を外気温より2〜5度近く変えることができます。屋内熱中症を防ぐことにも良い。エアコン使用をひかえることができて節電できる」と訴えています。

 塗装業を始めて40年になります。20歳から24歳まで親方のところで修業。その後、独立しました。

 会社の事務所には、人生訓が張ってあります。

 「威張って益なし。下って損なし」「人に教えることは自ら学ぶべきことから」「相手が覚えないことは教えたことにならない」。どれにも熊井さんの人柄が示されています。企業理念は「みんながリーダー、みんながスタッフ」です。

 東石民主商工会の会長を務めています。

■原爆開発の歴史

 熊井さんが住む石川町は百数十種類の鉱物の産地です。旧陸軍は東京の理化学研究所に原爆の開発を委託。石川町に理研の工場が置かれ、ウラン鉱石の採掘と精錬をしたとされています。

 しかし、そこで採掘される閃(せん)ウラン鉱・燐灰(りんかい)ウラン石・サマルスキー石等は、ごく少量であり、ウラン含有率も少ないことから原爆開発は失敗に終わりました。

 「原発事故は最大の環境破壊」という熊井さん。「町には原子爆弾開発に関わった歴史があります。原発ゼロは私たちの悲願です」と、国と東電に損害賠償と原状回復を求めた生業訴訟の原告に加わりました。

 阿武隈山系の南部に位置する石川町は、緑豊かな山々と清らかな阿武隈川の流れに恵まれた町です。

 「赤羽リンゴ」のブランドで果実が大きく糖度の高いリンゴが作られています。わい性化栽培が用いられています。わい性化栽培とは、わい性台木を用いて果樹の高さを低くし、植え付けの密度を高くして栽培する方法です。樹高が低くて作業がしやすいのと、3〜4年で収穫できるという利点があります。

 「福島産というだけで売れない。価格は低迷しています」

 熊井さんは、「先が見えず一日一日頑張らなければと言い聞かせて過ごした4年間だった」といいます。

 「自然エネルギーが一番だ」と、福島第1原発から60キロ以上離れた低線量地域での原発ゼロヘの思いを語っていました。

(菅野尚夫)

(「しんぶん赤旗」2015年3月10日より転載)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です