東京電力は3月6日、福島第1原発で高濃度の放射能汚染水をためているタンク群を囲う堰(せき)から、高濃度の汚染水が漏れたことを明らかにしました。
東電によると、漏れた水は付近の容器内にとどまっており、漏えい量は推定約25リットル。前日に採取した堰内の水は、全ベータ(ストロンチウム90などベータ
線を出す放射性物質)濃度が1リットル当たり1600ベクレルでした。
タンク群を囲う堰は二重構造で、今回漏えいしたのは内堰。東電は、今回漏れた汚染水は海につながる排水路に流出していないとみていますが、当該の堰の外側の堰からは3日夜に降った雨の影響で高濃度の全ベータを含む汚染水が排水路を通じて海に流出したことがわかっています。
(「しんぶん赤旗」2015年3月9日より転載)