鹿児島県の川内(せんだい)原発(薩摩川内市)の再稼働をめぐり、宮沢洋一経済産業相は11月3日、県庁を訪れ伊藤祐一郎知事、県議会議長らと会談し、国が新規制基準下で初めて進める再稼働について理解を求めました。川内原発も視察しました。県庁前では、再稼働に反対する住民ら約100人が「大臣は県民の声を聞け」「川内原発再稼働反対」と抗議の声をあげました。
抗議集会では、ストップ再稼働!3・11実行委員会の杉原洋さんが、「このまま再稼働に突き進むことは許されない」と再稼働阻止を呼びかけました。
日本共産党のまつざき真琴県議、井上勝博薩摩川内市議が参加。まつざき県議は「知事に私たちの命を預けることはできない」と抗議しました。住民らは、会談の行われている庁舎に向かって「再稼働反対」「大臣帰れ」と3時間余りコールを繰り返しました。
伊藤知事は5日から3日間、再稼働への賛否を審議する臨時県議会を招集、議会後に自らも判断します。宮沢氏は、議会前に再稼働の必要性を訴えるために来県。伊藤知事らに「新規制基準に適合すると認められた川内原発は再稼働を進める」と説明しました。
抗議集会に参加した梅北優香さん(42)は「進め方があまりに早すぎる」と憤りました。
市民は判断を急ぐ知事の姿勢に批判を強め、県庁前で先月31日から再稼働反対の座り込みを続けています。
(しんぶん「赤旗」2014年11月4日付けより転載)