東京電力は11月31日、福島第1原発で1号機原子炉建屋カバーの屋根の一部を取り外したと発表しました。1号機は水素爆発でがれきが散乱したままになっており、撤去作業に向け内部の状況を確認します。取り外しで周囲の放射性物質濃度に異常はないといいます。
東電によると、31日午前7時20分ごろから同9時ごろまでに、大型クレーンを使って6枚ある屋根のパネルのうち1枚を外しました。来週中にもう1枚外し、12月初旬ごろまでにがれきの状況などを確認します。
昨夏の3号機のがれき撤去では、放射性物質を含む粉じんが飛び散りました。1号機では屋根の取り外しに当たり、3号機のときよりも多い3万リットル以上の飛散防止剤を散布しましたが、地元では飛散を懸念する声が多くあがっています。
(しんぶん「赤旗」2014年11月1日付けより転載)