東京電力は7月6日、福島第1原発5号機原子炉建屋で、使用済み燃料プールの冷却用海水が漏えいしているのが見つかったと発表しました。漏えい場所の特定作業などのため、プールの冷却を一時停止しました。
東電によると、6日午前11時10分ごろ、5号機原子炉建屋1階の配管の弁付近から海水が漏れているのを巡回中だった東電社員が発見しました。弁には穴が1カ所開いており、漏れた海水の量は約1310リットルと推定。この配管内では使用済み燃料プール内の水から除熱するため、海水を循環させていました。
5号機使用済み燃料プールには現在、発熱する使用済み核燃料が946体、未使用の燃料が48体保管されています。6日正午時点でのプールの水温は23度。東電は海水による冷却を停止した場合、1時間当たりの温度上昇は0・193度で、制限値として設定している65度を超えるには9日間程度の余裕があると説明しています。
(「しんぶん赤旗」2014年7月8日より転載)