霧雨が降るなか、「川内(せんだい)原発再稼働反対」と書かれたプラカードを握り締めて訴える男性、「原発なくせ」と声を上げる青年―。首都圏反原発連合(反原連)は4日、首相官邸前抗議行動を行い、1900人(主催者発表)が参加しました。原発再稼働に向けて暴走する安倍政権への怒りの声があふれ、「安倍晋三は原発やめろ」「やめられないなら、お前が辞めろ」のコールがこだましました。
神奈川県鎌倉市から参加した造園業の男性(32)は「自分も原発をなくすために何かしたいと約2年ぶりに参加しました。首相は国民のことを本当に考えているのか。人の命をもっと大事にしてほしい」といいます。
千葉県船橋市の男性(27)は「今年の夏はすべての原発が動いてなくてもやっていける。原発いらないと安倍政権に訴えていきたい」。
「原発も安倍もいらない」のプラカードを手に参加した東京都練馬区の男性(63)は「首相が原発をやめるまで、ここで声を上げ“再稼働するな”の意思をぶつけ続けたい」と語りました。
笠井・吉良氏が国会前スピーチ 官邸前行動
日本共産党の笠井亮衆院議員と吉良よし子参院議員は4日、原発に反対する首相官邸前抗議行動に参加して、国会正門前でスピーチしました。
吉良氏は、「原発ゼロの夏を迎えることになりそうです。それでも電気は足りている。にもかかわらず安倍内閣は再稼働を急いでいる。絶対に認められない」と訴えました。
笠井氏は、「きょうは鹿児島県議会の最終日だった。知事は川内(せんだい)原発の再稼働にゴーサインを出せなかった。みんなが再稼働反対の声をあげたからだ」とスピーチしました。
(「しんぶん赤旗」2014年7月5日より転載)