日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 不誠実な東電 主張撤回を・・福島生業裁判 原告団が県などに要請

不誠実な東電 主張撤回を・・福島生業裁判 原告団が県などに要請

 「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟原告団(中島孝団長)は6月30日、福島県知事、県議会議長、各会派に被告・東京電力の不誠実な主張の撤回を求めることを要請しました。

 要請内容は▽東電が訴訟で「年間20ミリシーベルト以下の被ばくは権利侵害にも当たらない。原状回復は仮に費用がかかり過ぎるので一企業の手に負えない」と主張していることの撤回▽事故前に試算していた津波被害に関する全データの開示・・を東電に求めてほしいというものです。さらに、環境省が提案したとされる達成すべき空間放射線量の目標値引き上げに反対し、国が被害救済に積極的・主体的に関与するよう求めることを強調しています。

 原告団は約50人で要請行動。記者会見で中島団長は「今後も継続して要請を繰り返す」と発言。原告弁護団の馬奈木厳太郎(まなぎ・いずたろう)弁護士は「一定の成果があった。私たちは全体救済を求めており、県にも定期的に要請する場を設けたい」と語りました。

 同原告団は昨年3月11日、東電福島第1原発事故における国と東電の法的責任を問うため第1陣800人が提訴。現在、約2579人の原告へと広がっています。

(「しんぶん赤旗」2014年7月1日より転載)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です