東京電力福島第1原発事故で発生する放射能汚染水を処理した後に残る高濃度のトリチウム(3重水素)を含む汚染水(アルプス処理水)を基準値未満に薄めて海に放出する作業が始まってから24日で3年がたちました。原発事故の加害者である政府と東電が、漁業者との約束をほごにし、国内外から反対や心配の声があがるなか計画を強行して以来、22回にわたって計約17万トンを放出しました。
東電によると、海洋放出開始前に敷地内のタンクにためていたアルプス処理水は約134万トン。開始後も高濃度の汚染水は増えているため、新たに処理水が約7万トン発生。現在のタンク内のアルプス処理水は約123万トンです。正味の減少量は10万トン強で、海洋放出前から約8%減少したことになります。
同原発では2011年の事故発生当初から、溶け落ちた核燃料に触れることで高濃度の放射性物質で汚染された水が大量に発生。現在も、原子炉建屋などに地下水や雨水が流入することで高濃度の汚染水が増え続けています。
高濃度の汚染水は、多核種除去設備(アルプス)で処理することで、セシウムなどの放射性物質を放出基準未満まで低減できるとされますが、トリチウムは除去できません。政府・東電は、処理水に大量の海水を混ぜて基準値未満に薄めて海に放出する計画を23年8月に開始しました。
(「しんぶん赤旗」2026年8月26日より転載)