原子力規制委員会は26日、原発のテロ対策施設設置の猶予期間を実質的に延長する規則の改定をしました。テロ対策施設のない状態の運転期間が延びることに地元などから不安の声が上がっています。
6月から実施された意見公募では、「経過措置を設けること自体がおかしい」「原発周辺自治体とその住民への約束違反」「事業者救済のための規制緩和」など152件の意見が寄せられていました。
原発のテロ対策施設(特定重大事故等対処施設=特重施設)は、意図的な航空機衝突などに対処するため、新規制基準で設置が義務づけられました。これまでの設置期限は、原子炉本体の設計などの認可から5年でした。今回の改定で、再稼働で営業運転に入った日(使用前確認日)から5年になります。
改定により東北電力女川原発2号機(宮城県)の特重施設の設置期限は、今年12月から2029年12月に約3年延期されます。中国電力島根原発2号機(島根県)は28年8月から30年1月に、東京電力柏崎刈羽原発6号機(新潟県)は29年9月から31年4月に延期されます。すでに設置期限を過ぎた柏崎刈羽原発7号機と日本原子力発電東海第2原発(茨城県)は延期対象外です。
(「しんぶん赤旗」2026年8月27日より転載)