【アンカラ=時事】安倍晋三首相は5月3日午後(日本時間同日夜)、アンカラのトルコ首相府でエルドアン首相と会談し、トルコ国内の原発プロジェクトに関する原子力協定締結で合意しました。これにより、優先交渉権が与えられた三菱重工業と仏原子力大手アレバによる原発4基の受注が事実上確定しました。
原子力協定の署名は2日のアラブ首長国連邦(UAE)に続くもの。原発輸出が実現すれば東京電力福島第1原発事故以降初めてで、海外での原発受注に乗り出す安倍政権の姿勢がより鮮明となりました。
トルコは2023年までに黒海沿岸のシノプに原発4基の建設を計画中。原子力協定と合わせて両国政府は「トルコにおける原発および原子力産業の開発のための協力協定(IGA)」も交わし、三菱重工業とアレバの日仏連合が優先的な交渉権を獲得しました。