関西電力は5月9日に聞かれた原子力規制委員会の新基準への適合性審査会合で、大飯原発(福井県おおい町)と高浜原発(同県高浜町)の地震想定について説明しました。
2000年に鳥取県西部地震(震度6強)が起こった周辺地域で繰り返し地震が起きていることについて、関電は「原発周辺の活断層の状況から、高浜原発では観測記録収集対象とするが、大飯原発では対象としない」と説明しました。
規制委側は、近隣する原発で観測に違いが出ることについての考え方の説明を求めたのに対し、関電の大石富彦・土木建築室長は「(説明が)大変そうだから大飯原発でも観測記録収集対象にするということでどうでしょうか。より安全側に評価するということで」と発言。規制委側もこれを了解しました。
(「しんぶん赤旗」2014年5月10日より転載)