原子力規制委員会の新規制基準にもとづき、北海道、関西、四国、九州、東京の5電力会社が原発の再稼働に向けた審査申請をすることが明らかになった7月5日、全国各地で「再稼働を許すな」との声が上がりました。
秋田
秋田県の「さよなら原発県民アクション」は、秋田市中通の仲小路などをデモ行進し、「原発再稼働ゆるすな」「大飯原発ただちにとめよ」などと唱和しました。
雨をついて14人が参加しました。
出発前、「原発なくそう」の歌声に合わせ、女性参加者たちがミニビラを配布し、「いっしょに歩きましょう」と呼びかけました。
大館市では、原発ゼロを求める金曜日大館行動が行われ、15人が参加しました。
福井
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に対する毎週定例の抗議行動が、福井市内にある同社の地域共生本部の前で取り組まれました。
仕事帰りなどの人たちがプラカードを掲げて立ち並びました。
関西電力が5日、大飯原発3、4号機の引き続く再稼働と高浜原発3、4号機(高浜町)の新たな再稼働に向け、安全審査を8日に申請する方針を原子力規制委員会に伝えたことに、参加者からは「とんでもない」「すぐ廃炉にしてほしい」などの声が相次ぎました。また「再稼働を進める安倍政権に参院選で厳しい審判を下そう」との発言がありました。
鯖江市の女性(78)は「福島の事故を繰り返してはいけない」と話しました。
名古屋
名古屋市の関電東海支社前に集まった市民らは「運転継続認めない!」「MOXやめろ!」と抗議しました。福島県双葉町から県内に避難している大沼勇治さん(36)は、「金曜行動には初めて参加しましたが、遠い地でこれだけの抗議を継続していてくれたことを頼もしく思う。プルサーマル運転もやめてほしい。汚染地域をもう増やさないでほしい」と訴えます。
岡山
原発ゼロをめざすイレブンアクション岡山実行委員会は、岡山市で46回目の金曜行動に取り組み、23人が参加しました。
事務局を担当する弓田盛樹さんが原発をめぐる情勢を報告し、「原発ゼロまで継続して取り組んでいこう」と呼びかけました。
「♪原発飛んだ 屋根まで飛んだ 温度が上がり 炉心も溶けた」と歌いながら中国電力岡山支社のまわりを行進。「島根原発を動かすな」などと訴えました。
長崎
原発ゼロをめざす長崎連絡会の呼びかけで「いますぐ原発ゼロヘ! ながさき『あじさい行動』」が長崎市でありました。
30人が「原発再稼働反対」「原発はすべて停止しよう」と唱和し、市役所と県庁を往復。「原発に絶対安全はない」と市民に呼びかけました。
参加した渕上剛幸さん(69)は「政府も東電もあの事故を忘れているのか、再稼働に突っ走っている。再稼働を絶対に許さない立場から、地道に運動を続けていく」と話しました。