東京電力は7月12日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の海側観測用井戸で、8日に採取した地下水から、これまでで最大の1リットル当たり63万ベクレルのトリチウムを検出したと発表しました。
この井戸は、海からの距離が4メートルのところにあります。昨年設置された三つの観測井戸のうち、一番北側の井戸で高濃度の放射性物質が検出されたため、地下水の状況を詳しく調べるために6月に新たに設置された井戸です。また、一番北側の井戸の陸側に7月に設置された井戸で12日に採取した地下水からは、セシウム137を同1・4ベクレル、ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質(全ベ
ータ)を同9万2000ベクレル検出したとしています。セシウム134は検出限界未満だったといいます。