東京電力は9月10日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)のタンクから大量の汚染水漏れがあった問題で、タンクの北側に掘った観測用井戸で8日に採取した水から1リットル当たり4200ベクレルのトリチウム(3重水素)が検出されたと発表しました。同じ水からはストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質(全ベータ)が同3200ベクレル検出されています。
今回の井戸は汚染水が漏れたタンクの北側約20メートル。8月19日に見つかった、120リットルの汚染水の水たまりの場所から1~2メートルしか離れていません。
4日にタンクの南側の井戸から採取した水からは全ベータが同650ベクレル検出されており、汚染水が土壌に浸透して地下水に到達した可能性があるとみられています。