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泊再稼働 道知事が容認意向/道としては「最終的に判断」 共産党 説明求める

答弁する鈴木知事=28日、北海道議会

北海道の鈴木直道知事は28日、道議会定例会の一般質問への答弁で、北海道電力泊原発3号機(泊村)の再稼働を容認する立場であることを表明しました。自民党議員の質問への答弁で、道民の抗議の声や安全性などへの専門家の警告を無視しての表明です。

 鈴木知事は、電気料金の引き下げや安定供給を理由に、「再稼働が当面とりうる現実的選択肢」と表明。道としての同意については、道議会などの議論を踏まえ「総合的に判断する」と答えましたが、答弁中にメモを差し入れられ、今定例会中の表明を意味する「最終的に判断する」に訂正しました。

 日本共産党の真下紀子議員が「単なる言い間違いでは許されない」と訂正の説明と謝罪を求める動議を提出。これに対し、知事が「(文書を)読み間違えた」と説明しました。

 泊原発については、専門家から敷地内での断層が活断層である可能性や、変形地形学の知見から同原発がある積丹半島の西方沖に70キロの海底活断層の存在を指摘。いずれも北電は否定していますが、専門家は北電の調査に「ごまかしがある」と批判しています。

 道庁前では市民が抗議のスタンディングを行いました。

 党道議団はこの間、事故の危険性や被害の甚大さなどを批判し、再稼働をしないよう繰り返し要求してきました。

(「しんぶん赤旗」2025年11月29日より転載)