東日本大震災で起きた東京電力福島1原発事故から13年の11日、首都圏反原発連合は「記憶を風化させないため」を合言葉に、首相官邸前抗議を行いました。「原発全廃」「汚染水海洋放水即中止」などのボードを掲げた100人(主催者発表)が、ドラムの響きにあわせて、「地震の国に原発いらない」「原発動かす岸田はやめろ」「すべての原発廃炉・再稼働反対」などとコールしました。
官邸前抗議の冒頭、ステートメントが読み上げられ、自民党裏金問題は、脱税の問題を内包していると同時に企業献金などによる“金権政治”という問題も含まれると指摘。自民党が原発関連企業から多額の献金を受けていることに触れ「どうりで脱原発の世論が高まっても政府は原発を推進するわけです」と批判。「地震大国・日本にも、世界のどこにも原発はいりません。核と人間は共存できません」と表明しています。
参加したミサオ・レッドウルフさんらがスピーチし、放射能被害により故郷を奪われた人々への思いを巡らせながら、13年前と変わらない脱原発の思いを発信しました。
川崎市から参加した加藤恵子さんは、「能登半島地震でダメージをうけた志賀原発は運転停止中で幸運だった。改めて地震大国の日本に原発があることは危険だと思い知らされた。原発の即時廃炉を希望する」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」2024年3月12日より転載)