日本共産党の小池晃書記局長は13日の記者会見で、東京電力福島第1原発の汚染水(アルプス処理水)海洋放出の問題で、汚染魚という表現がだめなら汚染水もだめでは、との国民民主党の玉木代表の指摘について聞かれ、「汚染水と汚染魚は全く違う」と述べました。
小池氏は、「汚染魚(という表現)は科学的根拠がない。魚が汚染されている科学的データがなく、もし汚染されていればそれはチェックされている。科学的根拠のないことはやはり言うべきではない」と指摘しました。
小池氏は、「汚染水、あるいはアルプス処理水という言い方は根拠がある。処理水は溶け落ちたデブリに接した水で、トリチウム以外のさまざまな核種が含まれる。処理水が排出基準以下に落ちているとはいえ、そういった核種が含まれトリチウムが残っていることで、世界のメディアも放射性物質を含む水と報じている。われわれは根拠をもって汚染水という言い方をしている」と述べました。
その上で小池氏は、「汚染水と汚染魚の違いをよく見ていただきたい」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2023年9月14日より転載)