関西電力は２１日、運転開始から４０年を超えている老朽原発・高浜原発１、２号機（福井県高浜町）の再稼働計画を福井県に報告しました。原子炉の起動について、１号機は７月下旬、２号機は９月中旬を目指すとしています。東京電力福島第１原発事故後、原則４０年とされた運転期間を超える原発の再稼働は、関電美浜原発３号機（福井県美浜町）に続き２、３基目となる見通し。

　高浜１号機は１９７４年、２号機は７５年に運転を開始しました。現在は運転停止中。関電は、２基の運転期間を６０年まで延長することについて、２０１６年に原子力規制委員会から認可を得ていました。

　再稼働について地元の福井県は２１年に同意しましたが、関電のテロ対策施設工事の遅れなどが原因で先送りとなっていました。

　（時事）

（「しんぶん赤旗」2023年6月22日より転載）