世界平和アピール七人委員会は4月6日、アピール「汚染水の海洋放出を強行してはならない」を発表しました。
東京電力による放射能を含んだ汚染水の海洋放出が関係者の意向を無視したまま閣議決定されたことを批判。放射性物質を完全に取り除くことはできず、海水で薄めたとしても「低線量の放射線被ばく問題には科学的決着がついていない」と指摘。安全を最優先にする原則に基づく判断を求めています。加えて、漁業者への長期的な打撃や、近隣諸国からの反対の声について言及。保管場所を確保して放射性レベルが下がるのを待つなど「放射能とのやむを得ない取り組みは、拙速を避け時間をかける」べきだと訴えています。
七人委員会は人道主義と平和主義に立つ不偏不党の有志として結成。現在の主なメンバーは、池内了、酒井啓子、島薗進などの各氏。
(「しんぶん赤旗」2023年4月9日より転載)