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使用済み核燃料の施設で電球切れ 青森 原燃再処理工場・・監視2時間できず 規制委、再発防止策要求へ

 日本原燃の再処理工場(青森県六ケ所村)で、使用済み核燃料を取り扱う施設の一部で照明が全て消えたため、国際原子力機関(IAEA)が設置しているカメラで約2時間監視できなかったことが、22日の原子力規制委員会定例会合で報告されました。規制委は、再発防止策などについて報告するよう原燃に指導文書を出すことを決めました。

 原子力規制庁によると、原燃は1月28日、再処理工場の建屋で電源盤のメンテナンスを実施。後日、IAEAが、使用済み核燃料を取り扱う部屋でメンテナンス中の約2時間、照明が全て消えて監視できていない状況だったことを確認。2月9日に原燃と規制庁に理由を問い合わせました。

 原燃の説明では、電源盤のメンテナンスのため11灯の照明のうち8灯を消灯し、残り3灯で必要な照明を確保する予定でした。しかし、その3灯を含む6灯が以前から電球切れで点灯していませんでした。その情報が保障措置担当部門に伝えられていなかったといいます。

 原燃の一部の職員は、以前から電灯が切れていたことを認識していながら電球の交換を行っていなかったとみられます。

(「しんぶん赤旗」2023年2月24日より転載)