東京電力は10月30日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の排水溝で29日に採取した水から検出した全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)が依然として高い濃度にあり、汚染水漏えいタンク近くでは前日の6倍以上に上昇したことを明らかにしました。
排水溝が大量の汚染水漏れがあったタンクのそばを通る地点(B−1)で29日に採取した水から1リットル当たり6000ベクレルを検出しました。28日採取分では同920ベクレルでした。
また、その下流の、ほかの排水溝との合流点手前の地点(B−3)では、28日採取分では全ベータの濃度は同2万1000ベクレルでしたが、29日は同2万4000ベクレルに上昇しました。