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「比例は共産党」大きく広げ、原発ゼロを・・福島・埼玉 小池書記局長が訴え

聴衆に手を振る(左から)小池晃書記局長、いわぶち友比例候補、丸本ゆみこ比例候補=4日、福島県郡山市

 日本共産党の小池晃書記局長は7月4日、福島県郡山市と埼玉県越谷市で街頭演説し、「参院選比例は1票を争う大激戦だ。いわぶち友候補を含む比例候補5人の勝利へ『比例は共産党』と大きく広げてください」と訴えました。福島選挙区では、共産党が支援する無所属の小野寺あきこ候補への支持を訴え、埼玉選挙区では共産党公認の梅村さえこ候補を必ず国会へと力を込めました。

 小池氏は、山際大志郎経済再生相(自民党)が3日の街頭演説で「野党の人からくる話はわれわれ政府は何一つ聞かない。本当に生活を良くしたいと思うなら自民党、与党の政治家を議員に」と発言したことをめぐり、「一体どこが『聞く耳を持つ』か。独裁政治そのものだ」と批判。東京電力福島第1原発事故の5年前、共産党の吉井英勝衆院議員(当時)が国会で地震・津波による全電源喪失の危険性を指摘したにもかかわらず政府は対策を取らなかったとして「野党の話を聞かなかったから原発事故が起きた。自民、公明の議員ばかりでは生活が良くならないどころか命も守れない」と強調しました。

 さらに、松野博一官房長官が4日、山際氏に「注意」したとの報道に触れ、「注意では済まない。撤回させずそのままにするなら岸田政権全体の責任が問われる」と指摘。福島県で参院選の第一声を上げながら、原発にも原発事故にも一言も触れなかった岸田文雄首相を批判し、「共産党の躍進で原発ゼロを実現しよう」と呼びかけました。

梅村さえこ選挙区候補(右)とともに訴える小池晃書記局長=4日、埼玉県越谷市

 小池氏は、国民生活を顧みず物価高に無策の岸田自公政権から、「やさしく強い経済」をつくる政治への転換を訴え、共産党の五つの提案を力説しました。

 この中でエネルギー政策について、「ウクライナ危機を口実に、自民、公明、維新、国民民主はエネルギーの安定供給のためだとして原発再稼働の大合唱だ」と述べ、NHKの討論番組で共産党の志位和夫委員長が福島の苦しみは今も続き、汚染水は増え続けていると厳しく批判したことを紹介。「その苦しみなどなかったかのように、平気で原発再稼働と言う政党に、この国の政治を担う資格はない。原発ゼロを決断しないから、いつまでも再生可能エネルギーの普及が進まない。原発ゼロを決断し、100%国産の再エネ・省エネで、日本と地球の未来を守ろう」と力を込めました。

 JR郡山駅前では、福島選挙区の小野寺候補への支持を訴え。新越谷駅前では、「埼玉選挙区(改選数4)の最後の1議席を争い猛追している。一貫して消費税の問題を追及してきたスペシャリストだ。ぶれない、諦めない梅村候補の勝利で消費税減税を実現しよう」と訴えると、駅前を埋めた人たちが割れんばかりの拍手で応えました。

梅村氏訴え

 梅村候補は、消費税導入の裏で法人税、所得税などが減税されてきたと指摘。「消費税は大企業、富裕層への減税の穴埋めに消えてしまった。社会保障のためというウソは、今度の選挙で終わりにしよう」と訴えました。

いわぶち氏訴え

 いわぶち候補は、原発事故がなかったかのように原発再稼働に突き進み、汚染水の海洋放出を狙う政府を批判。「皆さんの声を全く聞こうとしない岸田政権に日本共産党への1票で審判を下そう」と呼びかけました。

 郡山市在住の女性(74)は「テレビでは軍事費を増やせという話ばかりで、頭にきていた。共産党の演説を聞き、とてもすっきりした気持ちになれた。この党に入れる」と話しました。

(「しんぶん赤旗」2022年7月5日より転載)